キャンセルが出て仕事が早目に終わったので今夜やっとレイトショーで「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」を観てきた。
結果、かなり泣けた。
映画 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』 予告編
現在、周りのロック好きの友人やK-styleロック部のクライアントさんの間ではかなり話題になっているのだ。
今までアンヴィルって聴いたことがなかった。ちょろっと名前を聞いた程度。
しかも1984年に僕の地元の西武球場でロックフェスで来日してたことなど知る由もなかった。
これはANVILというキャリア20数年の売れないヘヴィメタバンドを追っかけたノンフィクション映画である。
夢を追いかける姿やバンドメンバーの家族の言葉を聞いて涙が出ないヤツは俺が許さん!と言えるくらい感動的なストーリーである。
一見華やかに見えるショービズの世界こそこのような残酷な現実があるのだろう。
似たような話はゴマンとあるかもしれない。
しかしこれがキャリア20数年の彼らのプライドであり現実なのだ。
スクリーンにあからさまに映し出される彼らバンドの現在の状況や心境が痛々しい。
こんなに失敗が連続する大人はあまりいないかもしれない(苦笑)
でも好きなことをやっていることに対しては全然めげてない。
本当に不器用だけど心底ピュアなヘヴィメタおやじ。
1回でも華やかな舞台を経験するとそれが麻薬のようになって何かにとり憑かれたようにそれを追い求めるのはプロレスラーととても似ているかもしれない。
そしてどんな困難が待っていようとも住宅ローンが払えないくらい生活が困窮しようとも音楽だけはやめられない彼らを見て、オトコなら皆自分が生活するためにあるいは家族のために捨ててきたものが心に去来するのではないだろうか。
そしてそれを羨ましく思う自分とあんな風にはなりたくないという自分の葛藤。
結果、あんなにピュアにはなれない自分に気付く。
「20年後、30年後には誰だって死ぬんだ。だから今(ヘヴィメタバンドを)やってるんだよ。」
51歳のヘヴィメタバンドのおっさんにそれを言われたら説得力あるなぁ。
「人との関わりが人生で一番大事なんだ」
という言葉に彼らが苦労してきた時間が垣間見える。
今まで片手で済んでしまうくらいの観客の前で演奏していた彼らが映画の最後には日本のヘヴィメタフェスに呼ばれて満員の幕張メッセでイキイキとプレイする姿に涙。。。
そのライブを終え渋谷駅前のスクランブル交差点でたたずむ彼らの顔が印象的だった。
そのひと仕事終えたとても満足そうな顔が彼らのヒドイ状況を見せつけられた僕らを救ってくれた。
好きなものにこんなに純な気持ちでいられたらいつ死んでも後悔しないだろうなぁ。
これがオトコのロマンだ。
ヘヴィ・メタルとかダサイし~なんて言ってないで観たほうがいいって!
これは僕が音楽に対して特に愛情を注いでいるから思うことではなく、人生とは?友情とは?あきらめないってことって何?という答えがすべて詰まっているのだ。
単純にロックやヘヴィメタが好きか嫌いかという括りで分けてしまう映画ではない。
人生の悲哀と喜びに充ち溢れている感動的なストーリーだ。
