昨日は朝からドリー・ファンクJr.の訃報が入ってきた。
また一人、プロレスの歴史そのものともいえる偉大な方が旅立ってしまった。
この写真は2011年にアトランタで撮ったもの。
僕は最初に2008年、その後も数回アメリカ・ノースカロライナ州シャーロットで行われたサイン・撮影会で、ドリーさんにお会いする機会があった。
日本ではなかなかこういう催しはないので、交流する機会が無かったが、アメリカまで出向いてでも会いたいレジェンドレスラーのおひとりだった。
長年、試合観戦や映像や写真を通して見てきた伝説のレスラーが、実際に目の前にいる。
初めてお会いしたときの感動と緊張は、今でも忘れることができない。
僕のような異常なアメリカンプロレスマニアでもレスラーの評価は本当に難しい。
しかし、ドリー・ファンクJr.といえば、派手さだけに頼るのではなく、確かな技術と圧倒的な説得力で観る者を引き込む、本物のプロレスラーだったと思う。
一つひとつの技、一つひとつの動きに意味がある。
静かで、強く、美しい。
特にあのエルボースマッシュは世界一だったと断言できる。
『冷静沈着』という言葉は、日本テレビのプロレス中継解説の倉持さんが何度となくドリーを表す言葉として叫んでいて、小学3年生で覚えた言葉だ。
プロレスとは肉体だけでなく、技術と精神によって表現するものなのだと、その姿を通して教えてくれた選手だったのではと思う。
防衛期間が4年にも及ぶNWA世界ヘビー級王者として世界の頂点に立ち、弟のテリー・ファンクさんとともに、日本のプロレス界とプロレスファンに計り知れない影響を与えてくれました。
ファンクスvsザ・シーク、アブドーラ・ザ・ブッチャーの大流血試合をテレビで観た小学生の頃の僕。
今でも家のリビングの光景ごと覚えているくらいに強烈だった。
そんなレジェンドに映像の中の伝説としてだけではなく、実際に同じ場所に立ち、言葉を交わし、一緒に写真を撮ることができたことは、僕にとって一生の宝物だ。
そして写真にあるベルト2本は現役の頃にドリーさんが巻いていたベルト。
ミッド・アトランティック・ヘビー級
NWA世界ヘビー級
この両方のレプリカを所持しているので、ベルトの裏にはしっかりとドリーさんのサインを入れてもらった。
これもまたとんでもない宝物である。
今頃は、先に旅立ったテリーさんと再会し、また二人でプロレスの話をしているのでしょう。
ドリー・ファンクJr.さん。
たくさんの名勝負と、プロレスの奥深さ、素晴らしさ、男としてのカッコよさを伝えてくださり、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。


