あなたは葛西純というプロレスラーを知っているか?
いわゆる『カリスマ』だ。
そこらへんにたくさん転がっている安いカリスマではなく『本物のカリスマ』である。
この20年くらいは年に7〜8回くらいしかプロレスを観に行かなくなっていた。
大学生の頃は年に40〜50回くらい狂ったように観に行っていたものだ。
大学が後楽園ホールに近かったのもあるかもしれないが本当におもしろい時代だった。
全日本、新日本、FMW、W★ING、ユニバーサル、Uインター、藤原組その他のインディー。
この上に挙げた団体の後楽園ホール大会は毎回行く勢いだった。
おかげで後楽園ホールの1Fでチケットを捌いていたダフ屋のヤ◯ザのおじさんとも仲良くなってしまいよくチケットをタダでもらっていた。
そしてそれくらいの頻度で後楽園ホールに行っていたもんだからいつのまにかプロレス関係者とも顔見知りになりそれがきっかけで週刊ゴングのフリーのライターもやっていたのだ。
僕は単なるマニアではない。
プロのマニアだ。
なんでもそうだが情熱を注げる対象があるということは本当に幸せである。
僕の場合それはプロレスであり音楽である。
特に好きな選手がいるわけでもない。
とにかくプロレスというジャンル、もしくは特定団体の箱推しだ。
だから好きなプロレスラーは?と聞かれてもほとんどの場合答えることができない。
しかし、だ。
近年先に挙げた『カリスマ・葛西純』はどうにもこうにも気になってしまいここ数年は彼が所属しているFREEDOMSという団体の後楽園や新木場での興行に必ず行くようにしていた。
プロレスの中でもデスマッチという凶器が公認されている試合形式だ。
正直とんでもない流血戦
見る人が見たらひきまくりでしょう。
なので人も誘えずいつもひとりでの観戦。
やっと最近教え子達2人が観戦友達になったので毎回3人で観戦するようになった。
葛西選手の佇まい、発する匂い、血を流す姿。
ヤバいという言葉だけでは語彙力が足らないがこればかりは直接試合を見てもらうしかないだろうとも思う。
まぁ一般の方には理解できない世界かもしれない。
デスマッチというあらゆる凶器を用いて対戦相手と血を流し合う一歩間違えたら…というまさに命がけの闘い。
しかしこういう世界も存在するのだ。
そんな葛西選手の生き様が映画になって全国の映画館で上映されている。
その道を極めた人のオンとオフ。
ご家族も仲間のレスラーの証言も愛に溢れていて涙が出てくる。
『生きて帰るまでがデスマッチ』
それは彼の名言である。
デスマッチ=死の試合。
究極のデスマッチファイターながらアンチテーゼとしてのその言葉がとても心の奥に響く。
何か道を極める覚悟が欲しい方には是非とも早く観て欲しい。
これを観て何も感じない奴は何をやってもうまくいかないだろうね。
そして僕は今日の夜、2度目の観覧に行く。
この世界で生きていく覚悟を磨くためである。

