昭和風情漂う言葉…鞄持ち。
昔は芸事を極めようとする者には必然であった鞄持ちという風習。
今そんなことしたらバカじゃないかとかパワハラだとか言われそうだな(笑)
先月モロオカくんが突然僕に言った。
「鞄持ちやらせてください」
「わかった、ついて来い」
会話はこれだけ。
しばらく身近に置くことにした。
別に給料が出るわけでもない。
モロオカくんは一体僕の何を知りたいんだ?(笑)
僕も20代半ばにプロレス雑誌のフリーライターをやっていた時に師匠の鞄持ちをやっていた。
朝家まで迎えに行って車を運転し、あらゆるところについていき師匠の仕事ぶりからプライベートの付き合いまでつぶさに観察させてもらった。
ムカつくこともたくさんあったけどお金とは違う大事なものを分けてもらった気がしていた。
それはその時は師匠の小間使いだし役立たないんだけどあとから考えるとあの時に逞しく生きていくための知恵を授かっていたのだと思う。
みんな「効率」だの「コスパ」だのなんてへんな言葉を覚えて『無駄な苦労』をしなくなった。
それが近道とも知らずに…
彼はそれを選んだようだ。
開業が来月で忙しいのに明日からの関西セミナーツアーの鞄持ちをするために今日の深夜に大阪に来るとのこと。
深夜に連れ出そうかな。
出張の時やセミナーの時にしばらく彼を連れまわすので顔を見かけたら可愛がってやってください。

