友人が天国へと旅立った。
女性、42歳。がんと闘っていた。
それを知ったのは仕事帰りの電車の中だった。
Facebookの書き込みを見て電車の中なのに涙が頬を伝った。
知り合って5年くらい?
彼女ががんの手術するというタイミングで知り合って仲良くしてもらっていた。
とてもクレバーでピュアで人に優しい女性。
数年前がんの闘病中にもかかわらず僕の整体を受けに来てくれた。
カラダが重いと言っていた。
にもかかわらずいつも手土産を持って。
そして整体から数日後には必ず整体の感想をメールしてきた。
その中には僕の宝物になるような言葉が連ねられていた。
闘病生活もかなりきつかったようで入退院を繰り返していた。
ここ1年半くらいはなかなか会えなかったが同じ趣味(山下達郎が好き)があったのでたまにメールをしては情報交換をしていた。
ネット、SNSは罪である。
Facebookの中ではいつも笑顔の写真、Twitterではいつも前向きな言葉が見られたので余計に安心していた。
いつだったか僕のサロンに飾ってあったHOLSTEEのポスターをプレゼントしたことがある。
「言葉がいいね、このポスター欲しい」
「今度用意しとくからそのうちおいでよ」
それを欲しいと言った彼女はこうも付け加えた。
「これ私の愛する人にプレゼントしたいの、それでもいい?」
そのシンプルだけど力強い意思をもった美しい言葉はずっとずっと僕のこころに残っているしその瞬間の芯の通った表情も思い出せるよ。
そしてその言葉を聞いた時に僕は泣きそうになってしまったのを一生懸命隠して からかうようにして濁したのを覚えている。
彼女はどんな人を愛していたのだろう。
プレゼントしたあのポスターは誰のところにあるのだろう。
いつか聞こうと思っていたがすでにそれも叶わない。
そして先月の僕の誕生日にもFacebookのタイムライン上でメッセージをくれていたのにあまりのメッセージの多さに返信が遅れていた。
その遅れていた返信の中に彼女からのメッセージもあった。
まだ返信をしていない。
その返信をしていればそれが最後のネット上での会話だったのかもしれない。
それでも返さないといけないね。
このHOLSTEEのポスターは僕のまわりの大好きな人のストーリーにかなり関わっている。
彼女を思い出しているとその中のそれぞれの言葉が重く感じる。
THIS IS YOUR LIFE.
LIFE IS SIMPLE.
LIFE IS SHORT.
僕の好きなこのセンテンス全部が彼女の人生に置き換えられるかのような言葉。
そして先月、すでに覚悟をしていたであろう彼女が綴った文章の最後の一節。
『目の前に今日という一日があり、生きる歓びを感じて、私はただていねいに誠心誠意生きるだけです。本当に素晴らしい時間を過ごせて、とても幸せです。』
ありがとう。
さようなら。
合掌。

